エピソード

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NEW GAMEを選んだ際にながれるムービーより。
冒頭から、このゲームは明るい感じのゲームではないことが伝わってきます。

NEW GAME

天を生み、地を生み、海を生み……。
森羅万象を生みだした神は 最後に、
この世界を支配するものとして、
人間を生みだした。

しかし、神の知恵を授かった
人間といえども、
その肉体は 野獣より弱く、
その心は うつろいやすく、
いくたびも 滅びの危機を迎えた。

人間の未来を案じた神は
かれらを補うために、
大いなる 力を あたえた。

:セル 〉であった。

歴史といわれる
記憶の黎明期(れいめいき)から、
人類は〈獣〉とともにあった。

〈獣〉とは 人間と ともにあり、
人間の意志により、
人間の能力を飛躍的に 高める生物。

人間が 身につけるまえの〈獣〉は、
鉱物と 見まがうような存在。
だが……、

人間に触れた〈獣〉は、姿を変え、
秘められた能力を 人間に あたえる。

〈獣〉さえあれば、人間は
自身より重いものを持ちあげ、
大空を自由に飛翔できた。


しかし、
その時代は 幕を閉じた。

どこからか流れ出した〈霧〉が
世界を おおったとき、
〈獣〉とともに繁栄した世界は 変貌した。

濃密な〈霧〉に包まれたとき、
従順に従っていた〈獣〉が
人間に反旗を ひるがえしたのだ。

〈獣〉は意志を持ち、単独で人を襲った。
人に着装した〈獣〉は
人の心を支配し、邪悪な獣にした。

神は人間を みすてたのか……。
文明は 崩壊した。
人類は黄昏の時代を迎えた。

〈霧〉から逃げのびた人間たちは、
辺境の地で
見を寄せあうようにして 生きていた。

希望の残り火を
わずかな 心の支えとして……。